人生は有限。「合わせること」に努力するなら、「夢中になれること」に努力すべし

「忖度」

人は組織に中に組み込まれている以上、少なからずこういった場面に遭遇するでしょう。

「好きでもない上司のために…」「こうした方が上司は喜ぶのかな…」

そうこうしている内に、今度は自分が忖度される立場に。

人生はあっと言う間に過ぎてしまいます。忖度する努力を自分が夢中になることに向けることが出来れば、新しい道が拓けてくるはずです。

 

※神宮絵画館前のユニコーン

 

 

目次

「人には合う合わないがある」のは事実

人には、一人一人得意なものもあるし不得意なものもあります。

得意なことに対して努力をすることは心地よいでしょうし、不得意なことに努力することは不快に感じることが多いでしょう。

子供時代からの名残で、「苦手な事を努力で克服する事」が『美談』として語られがちですが、大人が直面するケースは、それらとは当然違ってきます。

大人になってからも、そういったいわゆる『美談』を引きずり我慢し続けた結果、体調を崩したりストレス過多で精神に支障をきたす事態も増えてきています。

「(克服する事の出来る)苦手な事を努力で克服する」のと「(克服する事の出来ない)不得意な事を我慢して努力し続ける」のとでは性質が違うのでは、と個人的に考えています。

 

最初の職場で分かったこと

大学卒業後、新卒で採用されたのは財閥系の倉庫会社でした。

給与水準も高く、福利厚生も素晴らしく、年功序列で給与も年々上がり、リストラもない。不動産も複数所有し収益も安定していて、働く人も優しい人ばかり。

そんな職場でした。

しかし、そんな超優良企業でも自分には「合わない」と感じ、入社4年弱で退職。

会社が悪い、そういったことは一切なく、ただ単純に「自分の生き方に合わない」それだけの理由でした。

 

「自分に合わなかったもの」として挙げられるのは、簡単に言うと次のようなものです。

  • 会社が過去から培ってきた財産で食べさせてもらっている感じがした。
  • 安定しているが故に会社全体に危機感がなかった。
  • 一生懸命働いても働かなくても給料は上がる。
  • 何歳で課長、何歳で部長、など入社早々先が見えてしまった。
  • ジョブローテーションが頻繁にあり専門的知識でとがれなかった。
  • 会社の名前で仕事をしている感じがした。
  • 年長者である下請けの人たちに、あれこれ命令を出すのが苦手だと分かった。
  • 同業種でしか通用しない知識ではなく、会社がいつなくなっても食べていける知識が欲しかった。

※あくまで個人的感想であり主観に基づいたものです。m(.  .)m

 

退職後に目指したものは…

結果、退職後に「税理士」を目指すことになったわけですが、これはまさに「自分に合ったもの」であり「夢中になれるもの」でした。

「税理士」という職業が合っていたというより、「自分に合った働き方をするために税理士を選んだ」といった方が正しいかもしれません。

私自身、会計や税金が特に好きたっだわけでもなく、ただ単に、最初の職場で感じた「自分に合わなかったもの」を排除した結果でした。

 

つまり、「自分に合ったもの」とは次のようなことであると分かりました。

  • 自分で実績を培っていかなくては食べていけない。
  • 全く安定していない。常に危機感。
  • 働けば収入は増えるが、働かなければ収入ない。
  • 先が全く見えない。むしろ自分で築く。
  • ジョブローテーションなんてない。
  • 自分の名前で勝負するしかない。むしろ勝負出来る。
  • 元請けも下請けもない。
  • どの業界でも必要なもの。

 

これは、どちらが良い悪い、そういったことではなく、純粋に「自分に合っているか、自分に合っていないか」、ただそれだけです。

どちらの生き方でも、自分に合っていれば努力も楽しくなりますし、人生も充実するでしょう。

有限である人生で重要なことは、働きながら自分自身を客観的に見つめ直す、そして自分に合ったものに最大の努力を費やせる環境にシフトしていく、こういったことであると考えています。

 

まとめ

人は皆、自分では気づくことが難しい「良い点」を必ず持っています。

今の組織の中では力が劣っているとしても、違う環境では突出した力を持っている、そういった人が大勢いるはずです。

人生が苦しい、と感じている人は、今の環境が全てと思わず、そもそも自分自身に合っているのか、合っていないならそれは努力し続けて克服出来るようなものなのか、を疑ってみる。

お金や利益を最優先にせず、「限りある自分の人生を充実させられるもの」に心地よく努力出来るよう、日々の考えや行動を記録し振り返ってみることをおすすめします。

 

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【編集後記】

就職活動が始まったのか、最近リクルートスーツを来た人をよく見かけます。

男性のスーツはともかく、女性が着ているリクルートスーツは入社してから着る機会ってあるんですかね…。

まあ採用する側の企業が望んでいるのなら着るしかないですけど…。

ただ、外見はスーツだけど中身はまだまだ学生。

リクルートスーツで歩きスマホにヘッドホン。こんな光景も日常です。
(学生以外でも見かけますが…(- -;) )

日常の行動は必ず人事に見抜かれます。

自然と周囲に気を配れる人材。そういった人材はどこでも引く手数多でしょう。

面接対策やお化粧など外見にお金をかけるのもいいですが、まずは中身である人としてのマナーの体得を最優先して欲しいな〜、と思う今日この頃です。

 

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この記事を書いた人

1978年9月 茨城県水戸市生まれ、埼玉県春日部市育ち。
東京都渋谷区在住。愛犬は4歳、娘2歳。
趣味は、野球(毎週日曜日)、愛犬の散歩。

雇われない・雇わない生き方である「ひとり税理士」として活動しています。

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