日本スポーツマスターズ2025全国大会(軟式野球)への切符を懸けた関東ブロック予選が、7月19・20日に山梨県の桂川球場と大月市営球場で行われた。
東京都代表のジョルターヘッズは、熾烈な戦いを勝ち抜き、関東5枠の出場権を堂々と獲得。2年連続、通算3度目の全国大会出場を決めた。
関東から全国へ挑むのは、厚木クラブ(神奈川)、成田富里オールスター(千葉)、オール八潮(埼玉)、太田市役所壮年(群馬)、そしてジョルターヘッズ(東京)の5チーム。いずれも各県を代表する強豪だ。

※全国大会出場を決めた東京都代表ジョルターヘッズ
※チーム名の敬を省略しております。ご了承ください
東京都予選
一回戦
東京PRIDE(江戸川区)
001 000 0 | 0
030 002 ☓| 5
ジョルターヘッズ(三鷹市)
2回、菊谷・矢野の連打でつかんだ好機を樋口がしっかり生かし、先制の2点。さらに駒野の快打が二塁打となり、この回一挙3点を奪う。
その後も走者を出し続けながら追加点は奪えなかったが、6回に駒野の安打を足がかりに大元がタイムリー二塁打を放ち、貴重な2点を追加。
投げては根岸がわずか3安打に抑える力投で、相手打線を寄せつけず。盤石の投球で5-0の完封勝利を収めた。

※鮮やかな先制タイムリーを放った樋口選手
二回戦
ジョルターヘッズ(三鷹市)
230 002 3 | 10
101 300 0 | 5
コスモ(豊島区)
初回、いきなり満塁の好機。三辻が確実に叩いて先制点、高山のエンドランでさらに1点。チームは序盤から勢いに乗った。
その裏、山重が先頭に痛打を浴び1点を返されるも、攻撃の火は消えない。
2回、矢野が鋭い二塁打で出塁。ここで樋口が強烈な打球を放ち、走者を一気に返す三塁打! さらに佐藤がフルスイング、打球はレフト上空へ一直線! 豪快な2ランでリードを広げた。
しかし相手も反撃。3回に1点、4回には連打を浴びて3点を奪われ、試合は同点に。嫌な流れを断ち切ったのは高山だ。5回からマウンドに立ち、堂々と腕を振る。
そして6回、再び試合が動く。樋口が出塁すると、キングが放った打球は大きな弧を描き、ライト後方へ。勝ち越しの2ラン! チーム全体に再び力がみなぎった。
7回には高山自身がタイムリーを放ち、さらに相手のミスを突いて3点を追加。点差を一気に5点へと広げた。
その裏のピンチも最後はサードゴロで締め、勝利を決定づける。
結果は10-5。打っては長打攻勢、投げては継投が光り、堂々と準決勝進出を決めた。

※好リリーフをみせた高山選手
準決勝
東京富沢クラブ(世田谷区)
001 00 | 1
142 1☓| 8
ジョルターヘッズ(三鷹市)
先発・大橋、初回に連打を許すも気迫の投球で後続を断ち切り、無失点スタート。
その裏、杉本が痛烈な三塁打でチャンスを作ると、佐藤がしっかり犠牲フライ。鮮やかに先制点を奪った。
2回は畳みかける攻撃。菊谷の鋭いタイムリー、さらに相手のミスを突いて追加点。
そして杉本がフルスイング! 打球は大きく伸びる――入った! 豪快な2ラン! 一気に4点を加え、試合を支配した。
3回に1点を返されても、その裏に三辻が反撃。力強いスイングから放たれた一撃はスタンドへ一直線! 値千金の2ランで突き放す。
さらに4回、佐藤の二塁打から久保川がタイムリー二塁打。攻撃の手を緩めず、得点は8点目に到達。
投げては5回から佐野がマウンドへ。落ち着いた投球で相手を封じ込め、試合は8-1、堂々のコールド勝利。
打線の爆発力と投手陣の踏ん張りが噛み合い、相手を圧倒した一戦となった。

※弾丸アーチを放った杉本選手
決勝
ジョルターヘッズ(三鷹市)
250 16 | 14
000 00 | 0
千代田クラブ(千代田区)
初回から主導権を握った。佐藤が二塁打で口火を切り、矢野が鋭いタイムリー。さらに押し出しで2点を先制し、相手を圧倒する。
2回には佐藤が豪快にバットを振り抜く。打った瞬間、それと分かる特大の3ラン! スタンドに突き刺さる一撃で流れを完全に引き寄せた。
さらに樋口、キングが続けざまに二塁打を放ち、この回一挙5点。攻撃の手を緩めない。
4回には相手のミスを逃さず加点。
5回には打線が大爆発。大元、樋口のタイムリーに続き、キングが走者一掃の二塁打! 菊谷も快打で続き、この回だけで6点を奪った。
投げては先発・山重がわずか1安打に抑える圧巻の投球。最後は根岸が三者三振に斬って取り試合を締める。
スコアは14-0。圧倒的な攻撃力と投手陣の完璧なリレーで、堂々のコールド勝ち。見事、優勝を飾った。

※130メートル弾を放った佐藤選手
関東ブロック予選会
代表決定戦
厚木クラブ(神奈川県)
402 02 | 8
000 00 | 0
ジョルターヘッズ(東京都)
先発・高山、初回から相手の勢いに押し込まれる。死球と安打で走者を背負うと、立て続けのエンドランに対応できず2点を失う。さらに痛恨の2ランを浴び、わずか1回で4失点。
3回にも一発を許し、四球で崩れたところで大橋へスイッチ。しかし相手打線の流れは止まらず、タイムリーで6点目を失った。
5回には再び安打で走者をためられ、エンドランで追加点。失点は8点にまで広がった。
一方、打線は沈黙。相手投手の前に最後まで一本が出ず、まさかのノーヒット。
0-8、5回コールド。力強さを見せる間もなく完敗を喫した。相手の圧力に押し切られた一戦となった。

※好守をみせる菊谷選手
敗者復活戦
ジョルターヘッズ(東京都)
020 121 0 | 6
400 000 0 | 4
Sakura City Ujiie(栃木県)
先発・山重はいきなりの試練。初回、ヒット2本と四球で満塁のピンチを背負うと、痛恨の一発を浴び、4失点を喫した。
しかしその裏、反撃の狼煙を上げたのは矢野。四球で出た走者を背に放った打球は快足を飛ばしてランニング2ラン! 力強い走りで一気に点差を詰めた。
3回からは根岸が登板。すると4回、駒野がチャンスで値千金のタイムリー! 1点差に迫る。
さらに5回、樋口、三辻の連打で再び好機を作ると、久保川が見事なエンドラン。同点に追いついた。
直後に登場したのはキング。振り抜いた打球は右中間を破るタイムリー三塁打! ついに逆転成功!
6回には樋口がタイムリー二塁打でダメ押し。攻撃陣がつなぎに徹し、勝利をたぐり寄せた。
そして投げては根岸。ロングリリーフで被安打わずか1の力投。相手に反撃の隙を与えず、試合を締めた。
結果は6-4。序盤の劣勢をはね返し、逆転でつかんだ価値ある勝利となった。

※完璧なロングリリーフを見せた根岸選手
敗者復活代表決定戦
ジョルターヘッズ(東京都)
000 011 0 | 2
010 000 0 | 1
全東海(茨城県)
先発・山重は2回、四死球で走者をためると痛打を浴び、先制点を許す。苦しい立ち上がりとなった。
一方の攻撃陣は序盤から好機をつかみながらもあと一本が出ず、もどかしい展開。それでも5回、鈴木のセフティバントが相手のミスを誘い無死二塁。駒野がきっちり送って走者を進めると、大元が果敢なエンドラン。値千金の一打でついに同点に追いついた。
流れをつかんだチームは、この裏から根岸を投入。すると6回、一死二塁の場面で三辻が盗塁を決めてチャンスを広げる。ここで打席に立ったのはキング。渾身のスイングでセンター前へはじき返す。ついに逆転に成功!
迎えた最終回、先頭打者に二塁打を許し、一死三塁の大ピンチ。相手は勝負をかけてエンドラン。しかしバッテリーがうまく外し、打球は小フライに。根岸が素早く反応してキャッチ、そのまま飛び出した三塁走者を刺し、ダブルプレー! 試合終了!
スコアは2-1。土壇場で見せた勝負強さ。粘り抜いてつかんだ全国大会への切符。今年は愛媛大会へ挑む。

※値千金の勝ち越し打を放ったキング選手
いざ、愛媛へ!!