壮年野球の頂点を競う「日本スポーツマスターズ2025 愛媛大会」は、2025年9月20日(土)から22日(月)にかけて、坊っちゃんスタジアムをはじめとする県内7会場で開催されました。
ジョルターヘッズは決勝戦で熊本県代表・NISSEKI ALLStarsと対戦し、1対2で惜しくも敗れましたが、2022年大会の3位を上回る「準優勝」という快挙を成し遂げました。

※惜しくも準優勝に終わった東京都代表ジョルターヘッズ
1回戦
オールシルバーフォックス(宮城県)
000 200 31| 6
000 311 02| 7
ジョルターヘッズ(東京都)
初回から気迫のピッチングを見せた根岸が、3回まで相手打線を寄せつけない堂々の投球。
しかし4回、わずかなスキを突かれエンドランで先制を許すと、痛烈な三塁打で追加点。流れが傾きかけた。
だがその裏、反撃の狼煙を上げたのは自慢の打線だ。押し出しで1点を返すと、続く大元が渾身の一振りで走者一掃の逆転タイムリー!一気に試合の主導権を奪い返す。
5回には駒野が勝負強さを見せる一打で追加点、6回にも代打・鈴木が期待に応えるタイムリーを放ち、点差は3点。勝利は目前かに思われた。
しかし、野球はここからが本当の勝負だった。最終回、二死からまさかの2ランを浴びて1点差。流れを止めようと山重がマウンドへ上がるが、連続死球で無念の降板。大橋が後を託されるも、こちらも連続死球…。土壇場で同点に追いつかれてしまう。
延長タイブレーク。
犠牲フライで勝ち越しを許し、絶体絶命の裏の攻撃。打線は沈黙…サードゴロ、ファーストライナーと倒れ、万事休すかと思われたその時――。
死球で満塁とすると、代打・久保川が意地の押し出し四球で再び試合を振り出しに! そして迎えた打席、キングが体を張って押し出し死球を受け、劇的なサヨナラ勝利!
魂を削った総力戦、最後まで諦めない野球が、歓喜の瞬間を呼び込んだ――!

※攻守にわたりチームを引っ張る大元選手
2回戦
ジョルターヘッズ(東京都)
000 001 1| 2
000 000 0| 0
優和産業ジパング(石川県)
先発・山重は5回まで1安打。相手打線を沈黙させるピッチングで、試合は緊張感に包まれた投手戦の様相を呈する。
一方の打線も毎回のようにランナーを出し、あと一歩で突破口という場面を作るものの、相手投手の執念の投球に阻まれ、スコアボードに「0」が並び続ける――。
均衡を破ったのは、沈黙を破る一振りだった。迎えた6回、先頭・佐藤が快音を響かせると、打球は大きな放物線を描いてスタンドへ! この一撃で試合の空気は一変、チームに勢いと自信が宿る。
その勢いは止まらない。7回、樋口が値千金のタイムリーを放ち、待望の追加点! 2点のリードを手に、勝負は最終回へ――。
しかし、最後まで楽には勝たせてくれない。四球と痛打で二・三塁のピンチ。ここでマウンドを託されたのは根岸。
渾身の投球でまずは空振り三振、一死。続く打者のエンドランには冷静な連携プレーで応戦し、挟殺からのダブルプレー! 劇的な幕切れで試合を締めくくった。
スコアは2−0。投打がかみ合った完璧な勝利。投手陣の粘りと一撃必殺の長打、そして鉄壁の守備――勝利へのすべてが詰まった一戦となった!
※高い放物線を描く場外弾を放った佐藤選手
3回戦
草津ドラゴン(滋賀県)
000 020 0| 2
022 001 ☓| 5
ジョルターヘッズ(東京都)
今大会初登板の久保田は堂々の立ち上がり。初回からテンポよくアウトを重ね、試合の主導権を握ると、攻撃陣もそれに応える。
2回、菊谷が気迫の一打で出塁しチャンスを演出すると、杉本が鋭く弾き返して先制点! 続く大元も犠牲フライで続き、序盤から試合の流れを一気に引き寄せる。
勢いそのまま、3回にも攻撃は止まらない。佐藤が巧みに出塁し、駒野が勝負強さを見せるタイムリー! さらに併殺崩れの間に追加点を奪い、スコアは4-0。攻守がかみ合い、試合を完全に掌握したかに見えた。
しかし、勝負は簡単には終わらない。5回、痛恨の2点タイムリーを浴び点差を縮められると、ここでマウンドを大橋へ託す。
重圧のかかる場面だったが、大橋は冷静沈着な投球でピンチを断ち、これ以上の追撃を許さない。
すると6回、再び主役は菊谷。勝利を引き寄せるタイムリーでダメ押しの5点目! 攻撃陣が試合を決定づける一打を放った。
終盤は根岸がリリーフとして盤石の投球を見せ、6・7回を無失点で締める。
スコアは5−2。投打が噛み合った理想的な展開でつかんだ勝利。攻めて、つないで、守って――チーム一丸となって手繰り寄せた価値ある一勝だった!

※好リードで投手陣を引っ張った菊谷捕手
準決勝
ジョルターヘッズ(東京都)
501 420 1| 13
100 001 3| 5
株式会社めいわ総建(沖縄県)
試合は初回から一気に火を吹いた――。
樋口が鋭い打球で出塁し、佐藤がそれに応える痛烈な二塁打で先制点をもぎ取ると、打線は止まらない。菊谷が魂の2点タイムリー、続く駒野も走者一掃の一撃でさらに2点。初回だけで一挙5点、試合の流れを完全に掌握した。
先発・山重はその裏、ダブルスチールで1点を返されるも、落ち着いた投球で後続を封じ込め、リードを守る。
攻撃陣は勢いを緩めない。3回、再び駒野が勝負強さを見せて追加点。4回には鈴木が走者一掃の三塁打で試合を決定づける一撃を放ち、さらに駒野の犠牲フライで4点を加点。止まらない攻撃は、相手の心を完全に折りにかかる。
5回には佐藤が再びチャンスメーク、渾身の2点タイムリーでリードはさらに広がる。
6回からは大橋がマウンドへ。しかし守備の乱れから失点を許すも、チームはすぐさま反撃。7回、菊谷が再びタイムリーを放ち意地の1点を奪い返す。
最終回は粘る相手に3点を奪われるも、集中力を切らすことなく後続を断ち切り、試合終了。
終わってみれば13-5の圧勝――。序盤から攻め続け、全員が役割を果たしてつかんだ価値ある勝利だった。爆発力と粘り強さ、チームの総合力が光る完勝劇となった!

※4打点と爆発した駒野選手
決勝
ジョルターヘッズ(東京都)
000 010 0| 1
011 000 ☓| 2
NISSEKI ALLStars(熊本県)
あと一歩――その言葉がこれほど重く響いた試合はなかった。
先発・根岸は、初回から気迫のこもった投球を見せるも、2回に二本のヒットでピンチを背負う。相手はその一瞬の隙を見逃さず、エンドランで先制点を奪取。さらに3回、タイムリーとなるポテンヒットを打たれ、リードを2点に広げられる苦しい展開となる。
それでも、チームは諦めなかった。5回、佐藤が右中間を破る二塁打でチャンスを切り開くと、三辻の全力疾走が相手守備のミスを誘い、貴重な1点を返す。あと一歩で試合の流れを引き寄せられそうな雰囲気が漂った。
しかし、あと一押しが届かない。粘りの投球を続ける根岸の気迫に応えたい打線だったが、最後まで得点を奪えず、反撃はここまで。
スコアは1−2。あと一歩、ほんのわずかに届かなかった頂点――。それでも、この決勝戦で見せた執念と戦う姿勢は、確かに未来へとつながる大きな一歩となった。

※好投を魅せた根岸投手
次なる挑戦へ ―「頂点」へ続く道

準優勝は、決して満足できる結果ではない。ジョルターヘッズが目指すのは、ただ一つ「全国制覇」だ。
愛媛で得た経験と悔しさは、来季へと向かう力になる。1プレー、1打席、1球の重みを胸に、チームは再び進化を続ける。
次なる舞台は「日本スポーツマスターズ2026 石川大会」。
ジョルターヘッズの挑戦はまだ終わらない。今度こそ、悲願の頂点へ――。
チーム一丸となって戦った5試合、応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
この準優勝は、支えてくださったすべての方々とともに掴んだ結果です。来年こそ、日本一の歓喜を共に味わいましょう!
