『生産性革命』とはなんぞや。2兆円をかけるそうですが….

先日安倍内閣が決定した「新しい経済政策パッケージ」。

内容としては「生産性革命」と「人づくり革命」を両輪として少子高齢化による経済縮小を防ぐようなことのようですが…。

残念ですが、まだまだ大量消費社会を推し進める国主導の政策がしばらく続きそうです。


※軍艦島より

 

目次

国交省の『生産性革命プロジェクト20』

現在、国が推し進めている生産性向上のための施策である『生産性革命プロジェクト20』

革命”とまで言えるのかはさておき、ざっとあげてみると次のようなものです。

1. ピンポイント渋滞対策
2. 高速道路を賢く使う料金
3. クルーズ新時代の実現 ~訪日クルーズ旅客500万人の目標実現に向けて~
4. コンパクト・プラス・ネットワーク ~密度の経済で生産性を向上~ 
5. 不動産最適活用の促進 ~土地・不動産への再生投資と市場の拡大~ 
6. インフラメンテナンス革命 ~確実かつ効率的なインフラメンテナンスの推進~ 
7. ダム再生 ~地域経済を支える利水・治水能力の早期向上~ 
8. 航空インフラ革命 ~空港と管制のベストミックス~ 
9. i-Constructionの推進 
10.住生活産業の新たな展開 ~既存住宅流通・リフォーム市場の活性化~ 
11.i-Shippingと j-Ocean ~「海事生産性革命」強い産業、高い成長、豊かな地方~ 
12.物流生産性革命 ~効率的で高付加価値なスマート物流の実現~ 
13.道路の物流イノベーション ~トラック輸送の生産性向上~ 
14.観光産業の革新 ~観光産業を我が国の基幹産業に~
15.下水道イノベーション ~“日本産資源”創出戦略~ 
16.鉄道生産性革命 ~次世代技術の展開による生産性向上~ 
17.ビッグデータを活用した交通安全対策
18.「質の高いインフラ」の海外展開 ~巨大市場を日本の起爆剤に~ 
19.クルマのICT革命 ~自動運転×社会実装~ 
20.気象ビジネス市場の創出

参考)「生産性革命プロジェクト20」の進捗状況について

う〜ん、確かに莫大な税金がかかりそうですね。。

ただ、こうして見てみても将来どういった国にしたいのか全く見えてきません。

上記全て莫大な税金をかけて100%実現したとしても、その実現がどういった国と文化・文明を築いていくのかはっきり分りません。

少子高齢化になってもまだまだ経済成長を目指す、ということは分りますが。

経済成長=良いこと、という現代社会の潮流にただ乗るのではなく、世界の中の日本としてどういう国づくりを目指していくのか、をはっきり示さないと、ただの”経済成長のための生産性向上”に終わってしまう危険性があります。

それでは、私たちはいつまでたっても労働のために疲弊し続けなくてはなりません。

 

まずは自らの労働生産性をあげて欲しい…

国会では、度々日本の労働生産性の低さが論じられてますが、個人的には民間企業よりも国会議員を含めた公務員の労働生産性がもっとも低いのでは、と感じています。(あくまで個人的意見ですが…)

今の若者からすれば、国会議員のやたら回りくどくワイドショー的な質問、そしてイエスノーが分からない的外れな回答が繰り返されている国会をみて、どんだけ効率悪いんだよ、と思うはずです。

今の若者はスマホを駆使してもっとも生産性の高い行動を取っているといっても過言ではないでしょう。

そんな時代の中、現在のような長い国会のやりとりや、無意味なルールや未だ書面のみの対応しか出来ない行政の諸手続きに嫌気がさすのも仕方がないことです。

生産性とは程遠い大臣やお役人さんを集合させて「生産性を向上せねば!」と言ったところで出てくるものは金と人を使う、上記のような内容になってしまうのでしょう。

霞が関が中心となって全国各地に均等にインフラを整備したり経済成長を促すことは、今後の日本ではもう不可能です。

こんだけの財源があるのであれば、中央政府は日本の将来ビジョンを明確に示すのみ行い、あとは地方に裁量と責任を持たせ、民間と合同して地域独自のアイデアを出し合い、それぞれの地域を自分たちで活性化させる。

それはインフラを含めた公共事業に頼った経済成長を求めるのみではなく、過去の歴史や地域性を考えて住んでる人や訪れる人が幸せを感じる場所を目指す、そういった方向性の施策でもいいと思います。(むしろその方向が正しいと思っています)

人口が減少しても社会が豊かになっていく社会。

経済とは切り離して根源的なところを見つめ直す時代が、日本にも来ているのかもしれません。

 

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【編集後記】

メジャー移籍を志望していた大谷選手の入団先がロサンゼルス・エンゼルスに決まりました。

エンゼルスに決めた本当の理由は明らかにされていませんが、非常に良い選択だったと思います。

ちなみにエンゼルスは近年低迷を続けており、2002年にワールドチャンピオンになって以来、リーグ優勝もしておりません。

現在、エンゼルスの打線は、メジャー屈指の打者マイク・トラウト選手とアルバート・プホルス選手が中軸を担っています。

プホルズ選手は年齢的にピークは過ぎており、来期以降年棒に見合う活躍が出来るか微妙な感じですが、トラウト選手はまだ26歳であり、来期以降もチームを引っ張って行く存在になるでしょう。

将来、エンゼルスと言えば”右のトラウト、左の大谷”と呼ばれるようになって欲しいですね。

一方、投手力はと言えば、現在のエンゼルスは軸になる投手がいない状況です。

投手、打者、両方において大谷選手がチームの中心選手となる可能性がある数少ないチームの一つが、今のエンゼルスです。

なお、同地区内の対戦で楽しみなのは次の対戦です。(一部)
『打者大谷』としては
ジャスティン・バーランダー(アストロズ)
ダラス・カイケル(アストロズ)
フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)

『投手大谷』としては
ジョージ・スプリンガー(アストロズ)
ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)
カルロス・コレア(アストロズ)
ロビンソン・カノ(マリナーズ)
ロベルト・オドーア(レンジャーズ)

日本プロ野球史上最強の選手がメジャーでどれだけ躍動をしてくれるのか、楽しみです。

 

【昨日の心・技・体】
心:読書(フリーで仕事を始めたらまっさきに読む経理・税金・申告の本/笠原清明)
技:なし
体力:@自宅トレ
シャドーピッチング×100

 

 

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この記事を書いた人

1978年9月 茨城県水戸市生まれ、埼玉県春日部市育ち。
東京都渋谷区在住。愛犬は4歳、娘2歳。
趣味は、野球(毎週日曜日)、愛犬の散歩。

雇われない・雇わない生き方である「ひとり税理士」として活動しています。

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