組織のリーダーに必要なことって何でしょう。
甘いだけでもダメだし厳しいだけでもダメ。
結局はバランス感覚の優れたその人自身の人間力なのかもしれません。
※長崎市平和会館より
そもそも『権力』って?
組織のリーダーにはたくさんの権力が与えられています。
命令権、決定権、時には人事権などなど。
ただ、この『権力』ですが、最近ではこの言葉自体が一人歩きをし、少々誤った理解をしているリーダーも少なくありません。
『権力』の言葉を構成している「権」とは、そもそも「はかり」の意味を持っています。
つまり『権力』とは「他人を支配できる力」以前に、「会社や組織が抱える課題や計画に対して、「はかり」のような立場でバランスを見て、方向性を示していく力」なのです。
会社は生き物のようなものでもあるため、時代の変遷に伴い自らの行動も変えていかなければなりません。
そんな時に、会社の現在、そして将来を見据えた行動をとることができるのがリーダーであり、リーダーシップとはまさにこのような力を指しているのではないでしょうか。
ただ、与えられた力を行使しているだけでは部下もついてこないし、当然会社を良い方向へ導くことも出来ません。
三国時代の軍師である諸葛孔明は次のような言葉を残しています。
「我が心、秤の如し。 人の為に低昂する能はず。」
歴史的な軍師も、常にバランスを重要視していたことが分かります。
組織にも四季がある
上記にて、会社は生き物と書きましたが、組織は組織で四季があります。
組織は、会社の創業期から平穏期まで常に一定のリズムで動くことはまずないでしょう。
会社のそれぞれのフェーズに合わせ、組織自体も必要なこと、やるべきことが変わっていきます。
組織内でどういったことが起きているか、どういったことを行うべきか、何に気にかけるべきか、常にリーダーは肌で感じ取らなければなりません。
そういったことを感じとる努力をしないで、リーダー自身の主張のみを言い続けても部下はついてこないでしょう。
そこにリーダーと部下の間にギャップが生まれてしまいます。
リーダーは部下に認めさせるのではなく、認められることが必要です。
権力を持って下を押さえつけるのではなく、権力を通し部下に認めてもらう存在を目指すことが正しい行動だと思っています。
部下の日常の言葉や行動に良い意味で敏感になり、そして現状の組織に必要なことを察知し厳しさと優しさをバランス良く使いこなすリーダーにこそ部下は付いくるのはないでしょうか。
もちろん自分自身に甘くて部下に厳しいリーダーが、リーダーシップを取り組織を良い方向へ導いていくことが無理なのは、言うまでもないでしょう。
リーダーの行動
部下は見ていないようで、常にリーダーの行動を見ているものです。
「命令するだけで自分は何もしない」「自分のことばかり気にかけてる」「言うことと行動が一致していない」
こんなリーダーに部下は魅力を感じません。
逆に「命令・苦楽を共にする」「自分のことばかり気にかけない」「言うことと行動が一致している」
こういったリーダーであればきっと部下に慕われるでしょう。
こういった情性である「みんなで一緒に生きている」という感覚を部下に持ってもらうことも、リーダーにととって必要な資質なのかもしれません。
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【編集後記】
「エムケイタクシー社長が個人タクシー運転手に暴行」
なんのこっちゃ、と思いましたが、酔っ払いの暴行事件のようですね。
この時期は忘年会シーズンでもありますし、こういったお酒が原因による事件、事故が多くなり、また、この深酒が人生を一変させる原因にもなります。
お酒を飲むことで暴力性が高まる要員として日常のストレスが考えられます。が、特に普段気が小さくシャイな人がこういった行動をする傾向があるようです。
一番の対応策は、こういった人と一緒に飲まないことですが、タクシーなどのサービス業で働く方達にとっては避けては通ることは出来ません。
暴力を振るったり偉ぶったりする人たちは、根底に「お金を払う方が偉い」という意識があるのでしょう。
今は物が溢れている時代だからいいですが、物が無い時代ではお金より物の方が貴重になります。
『偉い』というのは他者から見た概念であって、本人が自覚するものでは無いのではないでしょうか。
確かにお金は大切ですが、それが大切になり過ぎたが故に本当に大切な何かを失っていっているように感じています。
【昨日の心・技・体】
心:読書(落合博満 バッティングの理屈―――三冠王が考え抜いた「野球の基本」/落合博満)
技:なし
体力:税理士会日本橋支部の練習
・下半身トレーニング
・ネットスロー
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